【第9回 DXコラム】ロボットが人の仕事を奪う!?ロボットが生み出す付加価値とは

若手エンジニア がぶりちゅうさん連載コラム

お客様にRPAの提案をする際に、「ロボットに仕事を奪われてしまうと思っている業務担当者に反対をされている」というお話を聞くことは少なくありません。今回はRPAを導入することで働き方がどのように変わるかを詳しく説明していきたいと思います。

 

働き方の変化

 まず基本的にRPAを導入した場合にお客様の業務が100%なくなる!ということはありません。今までの記事でもご紹介しているのですが(ぜひ読んでみてください)

 ロボットは決まったルールがある定型作業を得意としています。これは1業務の作業ごとにも言えて、この業務のこことここはロボットでもできるけど、ここはロボットでは難しいということはよくあります。なので1つの業務を工程ごとに人とロボットで手分けをして行うようになる。いわゆる”協業”がRPAの基本的な導入スタイルになります。

 

ロボットにはルールを教える人が必要

 例えば請求書を作成する業務を自動化しようとなった際、請求書を作成すること自体はロボットで可能ですが、そもそもどの注番の請求書を作成するかは状況によって都度変わってしまうといった場合、Excel等で請求書作成するための注番リストを担当者が用意してそのリストをもとに請求書をロボットが作成するといったような方法がよくとられます。

 このように業務を行う判断をし、指示を行うことが業務担当者の主な作業になります。もちろん作業はロボットが行うので作業の時間は短縮します。よくあるRPAの宣伝ではこの短縮された時間で”クリエイティブ”な業務を行えるようになるといわれているのですがここがなかなか引っかかる部分だと思うので、もう少し簡単に説明します。

 

クリエイティブな業務とはどんなもの?

 皆様日々の業務を行う中で、「何とかしたいけれど忙しくて本腰をあげて取り組めないないぁ…」という、業務上の問題や組織上の問題はあるのではないでしょうか。この問題に取り組むことがクリエイティブな業務だと考えてもらえればと思います。またRPAの副次的な効果として、業務をロボットに覚えさせる際に行う業務の現状確認の中で、いままでなんとなく感じていた業務の問題点や改善点が自然に具体化できるというものがあります。

 まとめますとロボットによって、業務担当者は業務の判断・指示に注力でき、また業務自体の改善・改良という一歩踏み込んだ内容に取り組むことができる。これがロボット生み出す付加価値になります。ロボットと働く様子が少しイメージできましたでしょうか。

読んでいただきありがとうございました。

バックナンバー