【第2回 DXコラム】RPAの野良ロボットとは?

ベテランエンジニア ガジェマニさん連載コラム
 

野良ロボットとは?

野良ロボットとは、端的に言うと、管理されていないRPAロボットのことです。 RPA(Robotic Process Automation)では、「野良ロボット」は解決すべき優先課題として、よく出てきます。野良ロボットは、間違った入力作業やアクションをやり続けたりするリスクを持っており、システム全体のパフォーマンス低下を起こしたり、金額が絡む場合に、間違ったデータを入力すると企業経営に影響を与える可能性があります。

なぜ野良ロボットが生まれる?

では、なぜ野良ロボットが生まれるのか?それには、以下の理由があります。 ・RPAロボットを作成した担当者が、退職や異動することによって、仕様も詳しく分からないロボットが残る。 ・業務プロセスの変化に付いて行けず、RPAロボットがメンテナンスされなくなる。 ・個人的な作業を自分でRPAロボット化する場合、報告および管理する担当部署がない。

野良ロボットを生み出さないために

このような野良ロボットを生み出さないようにするには、全てのロボットを管理・運用する担当部署を設置する必要があります。 RPAロボットを利用する部署が増えたり、グループ会社にまで利用拡大したりした場合には、扱うシステムも増え、部署間または会社間で思いがけないトラブルが発生することがあります。 そういうトラブルは、単一部署だけでは解決することが難しいことが多いため、部署やグループ会社が利用するロボットおよび利用システムを、横断的に管理できる部署が監視・運用していく必要があるのです。

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